農機具買取時のトラブルに注意!よくある事例と回避策、失敗しないためのポイントを解説

農機具買取時のトラブルに注意!よくある事例と回避策、失敗しないためのポイントを解説

不要になった農機具は、そのまま放置をせずに売却することをおすすめします。農機具自体は決して安いものではないので、中古でも常に需要があり、思ったよりも高く売れるというケースは珍しくありません。

おすすめの売却先は「農機具の買取サービスを行っている業者」です。少ない手間で高く売却できるので、まずは買取サービスに問い合わせてみましょう。

ただし、農機具の買取業者であれば、どんなサービスでもよいというわけではありません。多くの農機具買取サービスは誠実な業者が運営していますが、残念ながら中には汚い手段を使って騙そうとしてくる悪徳業者も存在します。

この記事では悪徳業者に引っかかって損をしないために、よくあるトラブルと回避策、失敗しないためのポイントを解説します。

農機具買取サービスは便利だけど注意も必要

不要になった農機具を売却できる場所はいろいろありますが、中でも農機具買取サービスが便利でおすすめです。ほかの方法にはないメリットがたくさんあるため、手っ取り早く高く農機具を売却したいのであれば、農機具買取サービスを利用することをおすすめします。

しかし、中には悪徳業者も実在するため、売却先の業者は慎重に選ばなければなりません。

 農機具買取サービスが優れているポイント

農機具買取サービスは、少ない手間で農機具を高く売却できるメリットがあります。

まず、不要になった農機具は主に以下の3ヶ所で売却できます。

  1. ネットオークション・フリマアプリ
  2. 農機具買取サービス
  3. 下取り

ネットオークションやフリマアプリならば、自分で好きな金額を付けて売却できるので、最も高く売れると思われがちです。しかし、実際は高く売れる可能性はあるものの、コストと手間がかかりすぎるため、農機具買取サービスに依頼した方が効率的な場合が多いです。

では、農機具買取サービスが優れているポイントについてまとめてご紹介します。

自分で出品や梱包・配送の手配を行う必要がない 細かな写真撮影や性能の記載など不要。業者が引き取りにくるので配送する必要もない。
査定に出したらすぐ売れる ネットオークションやフリマアプリは、出品したら必ず売れるわけではない。売れない間は保管コストがかかるうえに、型落ちが進んで価値がどんどん低くなる可能性がある。
適切な価値を評価してくれる 多くの農機具を買い取り、膨大なデータを所有しているため、価値がないと思われがちな農機具にも適切な価値を評価して買い取ってくれる。下取りのように相場以下で買い取られる心配もない。
返品・返金トラブルが少ない 実際に現物を目で見て査定し買い取ってくれるので、思ったよりも傷が多かったなどの理由で返品・返金に発展するケースはほとんどない。
値下げ交渉されない フリマアプリやネットオークションでは、値下げ交渉が行われるが、農機具買い取りサービスならば値上げ交渉ができる。
不要な農機具をまとめて売却できる 1点ずつ出品する手間がかからない。

悪徳業者を回避する方法

農機具買取サービスは優れているポイントがたくさんあるため、少ない手間で高く売却したい人におすすめです。

多くの農機具買取サービスは真面目に営業していますが、中には悪徳業者に該当するほど、悪どい商売をしている業者も存在します。

悪徳業者にうっかり査定依頼を出してしまわないように、回避する方法について解説します。

複数の業者に査定を申し込み比較する 適正な価格を把握しやすくなる。ネットや電話での簡単査定で、異様に高い・低い金額を提示されたら注意。
口コミや評判を調べる 業者のホームページに掲載されている口コミや評判は基本的によいものしか載っていないため、SNSや口コミサイト、マップなどから実際の口コミや評判を調べておく。
買取実績を確認する 全ての取引が掲載されているわけではないが、買取実績は信頼して売却した人がいることを証明するものなので必ず確認すること。
ホームページの宣伝文句が誇大されている 業者によっては買い取りできない農機具についてや、買い取りではなく引き取りになった際に費用が発生する可能性があることなどを正直に記載している場合がある。悪徳業者の場合は、全ての宣伝文句はうまい話ばかりで、ホームページ自体が誇大広告になっているので注意。

農機具買取サービスでよくあるトラブル・悪徳業者の特徴

農機具買取サービスでよくあるトラブルは、悪徳業者の特徴にも繋がります。

では、悪徳業者はどのような手段で得をしようとするのか、よくあるトラブル事例をご紹介します。

適正価格を付けずに安く買い叩く

例えば売却したい農機具に対して「傷が多い」「変形している部分がある」「人気のないモデル」「錆が目立つ」など、悪い部分ばかりを指摘する場合は注意が必要です。

農機具の悪い部分を指摘することで、価値がほとんどない印象を与えて「本来ならばほとんど価値はないが、当社では◯万円で買い取りします」と、適正価格を付けずに安く買い叩けれる可能性があります。

また、査定額を出す前に希望額を聞いて、相場よりも低かった場合はそのまま希望額で買い取る適当で悪どい業者も存在します。

契約後に減額を要求する

問題のない査定額でお互いに了承したのにも関わらず、売買契約成立後に「やっぱり傷があった」など、理由を付けて減額を要求する業者も存在します。

通常は査定時に動作や破損箇所などを細かくチェックしているはずです。契約成立後に条件を変えて減額を要求する業者は信用できないので注意してください。

買取額の支払いを行わない

農機具買取サービスでは、買取後にその場で現金払いをする業者が一般的です。売却側の希望に応じて、銀行振込に対応してくれる場合もありますが、基本的にはその場での現金払いになります。

しかし、中には後日銀行振込しか対応していない業者もあります。もしも、その場で支払いをしてくれない業者の場合は、農機具を引き取った後、そのまま買取額の支払いを行わず音信不通になる可能性があります。

例え適正価格で査定してもらえたとしても、支払いが行われないトラブルは、悪徳業者ではよくあるので気を付けましょう。

キャンセル不可や高額な違約金請求などの厳しい条件を付ける

農機具買取業界はニッチな業界と思われがちですが、実は競争が激しくなっており、新規参入はもちろん撤退する業者も増えています。

そして、競争が激化していることで、囲い込みを行って無理矢理売却してもらおうとする業者も増えているようです。

囲い込みをする業者はキャンセル不可や、高額な違約金請求など、なんとしても売却する方向に持っていく手段を使います。

なお、キャンセルに関しては口頭での説明がないため、気付かずに契約してしまうケースも多いです。後になって知り合いに譲る・売却する、修理して使うからなどの理由でキャンセルしてしまうと、高額な違約金を請求されてしまうので注意しましょう。

電話やメールでの勧誘がしつこい

農機具は売却前にホームページや電話でおおよその査定を行い、その後現地で実物を確認する出張査定を行います。

できるだけ好条件で高く売却するなら、複数の業者へ査定依頼をするのが一般的です。しかし、悪徳業者に問い合わせてしまうと、売りたい農機具がある見込み客として、何度も電話やメールでしつこく勧誘してきます。

農機具買取サービスでのトラブルを回避するポイント

農機具買取サービスで失敗しないためのポイント

悪徳業者に騙されて損をしないためには、トラブルを避ける知識を得て対策をすることが大切です。

農機具の売却で失敗しないためのポイントをご紹介します。

サインする前に契約書は隅々まで確認する キャンセルや違約金、減額については、小さな文字でわかりにくく記載されている場合が多いので注意。
即日現金払い対応の業者を選ぶ 後日振込みのみ対応の業者は、必ず支払ってもらえる保証はできない。
希望額を聞かれても答えない 希望額を聞かれたら「わからない」「高ければ高い方がいい」と曖昧に答える。
買取価格の相場を把握する ネットオークションの落札記録や、買取業者の実績などである程度の相場を確認すると、安く買い叩けれることを避けられる。
しつこい勧誘は着信拒否をする 「ほかの店舗に決めた」とはっきり断るか、電話やメールの着信を拒否して対策する。
出張査定の費用を確認する 基本的に無料で行っている業者が多いが、一定範囲外から距離に応じて費用がかかったり、一律で請求している場合もある。売却時に輸送費がかかる場合もあるので、必ずホームページで確認するか、情報が見つからない場合は問い合わせる。

悪徳業者に引っかかってしまった場合

悪徳業者はあらゆる手段で得をしようとするので、気付かないうちに騙されてしまう可能性もあるでしょう。

万が一、農機具の売却で悪徳業者に引っかかってしまった場合は、然るべき機関に相談することをおすすめします。

消費生活センターへ相談する

トラブルの内容によって相談先は異なりますが、まずは最寄りの消費生活センターに問い合わせてみましょう。

消費生活センターへの問い合わせは、全国共有の消費者ホットライン「118」番へ電話すると、最寄りの消費生活相談窓口へ案内してもらえます。

相談すると、相談員がトラブル解決に役立つアドバイスをしてくれます。自分自身で業者との交渉が難しい場合は、消費生活センターにやり取りを委託することも可能です。

詳しくは最寄りの消費生活センターに確認してみてください。

無料弁護士相談などを利用する

各自治体では定期的に弁護士への無料相談を実施しています。

業者との間で解決が難しいトラブルが起きた場合、法律の専門家である弁護士に相談するのもひとつの手段として有効です。

悪徳業者に騙される前に下調べを忘れずに

悪徳業者に騙されないためには、事前に下調べすることが重要です。

多くの農機具買取サービスは、真面目な業者が運営しているので、トラブルが起きることはほとんどありません。ネットオークションやフリマアプリを使うよりも、少ない手間で高く売れるので、不要な農機具は買取サービスに依頼することをおすすめします。

ただし、例え悪徳業者ではなくても、業者によって重視するポイントや運営方針が異なるため、複数社で比較することは大切です。ぜひ、好条件で売却できる業者を探してみてください。