自然豊かなイメージのある長野県は、総農家数全国1位の農業大国でもあります。果樹や高原野菜など、多種多様な品目が栽培されており、全国トップクラスの収穫量を誇る品目も多いです。
そのため長野県では多くの農機具が売買されていますが、使わなくなった農機具はどのように処分したら一番お得なのでしょうか?
長野県の農業事情と、高く農機具を売るためのポイントや業者の選び方を解説します。
目次
長野県は多様な気候で農業が盛んな地域
日本列島の中央部に位置する長野県は、収穫量全国トップを誇る農作物が多い農業地域です。
平均標高は日本一高い1,132mで、農地の約8割が標高500m以上の高さにあります。さらに周囲を山脈が囲んでいるため、台風や低気圧などの影響を受けにくく、年間降水量が全国で最も少ないのも特徴です。
そんな長野県ですが、気候は多様であるため、県内ではさまざまな農作物が日々生産されています。
長野県で農業が盛んな理由は日照時間が長さとアクセスのよさ
長野県で農業が盛んな理由は多様な気候も影響していますが、日照時間が長い傾向があり、1日の最高気温と最低気温の差(日較)と1年の最暖月と最寒月の平均気温の差(年較)が大きいこともひとつの要因として考えられます。
そして、気候条件を活かした高原野菜(レタスや白菜など)を栽培する高冷地農業もいち早く導入され、県自体も生産性を向上するためのさまざまな取り組みを進めた結果、長野県は日本一でも有数の農業大国となりました。
ちなみに、米・畜産を除いた園芸作物に限定すると、2018年には全国2位の産出額を誇っています。
また、長野県は三大消費地である東京、愛知(名古屋)、大阪へのアクセスが良好で、高速道路も整備されているため、市場が非常に広いのも生産性を促進している要因だと考えられます。
長野県は高原野菜や果樹、きのこなどの栽培が盛ん
長野県には全国トップクラスの収穫量を誇る農作物がたくさんあります。
品目 | 全国順位 | 収穫量 |
レタス | 1位 | 208,900トン |
白菜 | 2位 | 225,800トン |
セロリ | 1位 | 13,600トン |
パセリ | 1位 | 806トン |
アスパラガス | 3位 | 2,500トン |
加工用トマト | 2位 | 6,980トン |
りんご | 2位 | 142,200トン |
ぶどう | 2位 | 31,100トン |
ブルーベリー | 3位 | 276トン |
西洋梨 | 4位 | 1,400トン |
えのき | 1位 | 87,941トン |
ぶなしめじ | 1位 | 48,826トン |
カーネーション | 1位 | 4,800万本 |
トルコキキョウ | 1位 | 1,360万本 |
アルストロメリア | 1位 | 1,920万本 |
ちなみに農業産出額のうち、果樹ときのこで約3分の2を占めています。とくに果樹は、多品目が栽培されており、長野県の農業を支える特産品も多いです。
長野県の農家数は全国1位なのでさまざまな農機具が使われている
近年では農家は後継者や人手が不足しており、高齢化が進んでいる問題が話題に挙がる機会も多いです。たしかに、1975年は総農家数が20万人を超えていたのに対し、2020年には約9万人まで減っています。
しかし、長野県の総農家数自体は全国で最も多いです。また、年々技術が進歩していることで、農機具を有効活用することで、現在では少ない人数でも効率的な農業が可能になりました。
6次産業化への取り組みも行っており、農業生産額自体は近年で徐々に上がっています。
農家数が多く多種多様な農作物を生産していることから、長野県ではさまざまな農機具が有効活用されており、農機具自体の需要は高いと言えるでしょう。
長野県で農機具を高く売るなら買取業者がおすすめ
長野県はさまざまな農機具の需要があるため、どこでも高く売れるイメージを抱きやすいですが、できるだけ高く売るなら専門の買取業者をおすすめします。
買取業者がおすすめな理由と、選び方のポイントを解説します。
買取業者がおすすめな理由とは
農機具を売却する方法は主に4種類あります。
- ネットオークション
- フリマサイト・アプリ
- 農機具専門の買取業者
- 下取り
ネットオークションは希望以上の価格で落札される可能性がある売却方法ですが、フリマサイトと同じ個人間での取引になります。
そのため、出品に必要な情報をまとめて自分で記載し、さらに写真を撮影してアップロードしなくてはなりません。売却が成立した後は、自分で配送の手配をしなければなりません。
また、個人間取引のため「思っていたよりも状態が悪かった」などのクレームで、返品・返金トラブルも起きやすいです。必ずしも売れる保証もなく、売却できなければずっと保管し続けなければなりません。
そして下取りは、スピーディーな取引ができ、個人間取引でよくあるトラブルや売却できないなどのリスクも少ないです。しかし、新しく農機具を購入する必要があることと、相場よりも安く買い取られるケースが多いこと、そもそも農機具を下取りしてくれる場所が少ないなどのデメリットがあります。
農機具専門の買取業者の場合は、著しく状態の悪い農機具でなければ、古くても故障をして動かなくても買い取ってくれます。個人間取引ではないので、返品・返金のトラブルも少なく、出品や配送にかかる手間もありません。
業者によっては値上げ交渉も可能であり、少ない手間で高く農機具を売却するならば、専門の買取業者に依頼することをおすすめします。
買取業者選びのポイント
買取業者ならばどこで売却しても同じわけではありません。業者によって、査定で重視する点や買取可能なメーカー・機種などが異なるため、複数の業者で比較することが大切です。
業者選びで見るべきポイントは以下の点です。
出張査定の費用について | 完全無料の業者がおすすめ。中には一定範囲外の場合、追加料金がかかる業者があるのでよく確認すること。 |
買取実績 | 信頼して売却した人がいる証明。全ての取引が掲載されているわけではないが、確認は必須。 |
自社の整備士や専門家の有無 | 正しく査定できる専門家がいると、適切な価値を評価してくれる。整備士がいる場合は、壊れていても問題なく売却できる。 |
対応地域 | 地域密着型の場合、その地域の需要次第で買取価格が変動するため、全国などできるだけ範囲が広い業者がおすすめ。 |
買取対象のメーカーや種類 | 多ければ多いほど、まとめ売りしやすくなる。 |
農機具の悪いところを言うか | 「傷が多いから」など、ネガティブな要素を指摘する業者は、なにかと理由を付けて買取価格を下げてくる可能性があるので注意。 |
キャンセルの可否 | キャンセルができない、もしくはキャンセル料が発生する業者は注意。 |
ぜひ参考にして、よりよい業者を探してみましょう。
長野県でより農機具を高く売るポイント
買取業者へ売却する際は、査定時の状態で価格が変動します。より農機具を高く売るならば、できるだけよい状態で査定に出すことが大切です。
長野県でより農機具を高く売るポイントを以下のリストにまとめました。
クリーニングをしておく | 農機具の見た目が綺麗だと好印象になる。業者側が負担するクリーニングコストが減るため、その分を買取価格に上乗せされる可能性も期待できる。 |
最低限のメンテナンスを行う | ボルトを締め直す、錆を落としておくなど、簡単なメンテナンスでOK。傷消しや修理は損をしてしまう可能性があるので不要。 |
付属品やアタッチメント用意しておく | 箱なし・コントローラーなしのゲーム機は、全て揃っているゲーム機よりも著しく価格が安くなる場合があるのと同じ理由。農機具も付属品や別途で購入したアタッチメントなどがあれば、全て揃えておくとより高く売却できる。 |
メンテナンス履歴の用意をする | 農機具はメンテナンスをするとより長く使えるようになるので、履歴がわかるものがあれば高値で売却できる可能性が上がる。 |
売却時期を考慮する | トラクターなど通年で需要のある農機具は、不要になったらできるだけ早めに売る。田植え機など、季節によって需要が変動する農機具は、本格的に需要が高くなる前に売却する。 |
複数の農機具をまとめて売却する | まとめ売りした方が業者側の出張コストが減らせるため、その分を買取価格に還元してもらいやすくなる。 |
ちょっとしたひと手間で、買取価格が高くなる可能性があるので、ぜひ事前に準備をしてから査定に出してみてください。
長野県で農機具を売るなら慎重な買取業者選びを
長野県は日本でもトップクラスの農業大国なので、長野県を対象にしている買取業者はたくさんあります。
そのため、できるだけ農機具を高く売りたいならば、慎重に業者選びをすることが大切です。
ぜひ、選び方や高く売るポイントを参考に、不要な農機具をより高値で売却してみましょう。