日本の農機具メーカーが中古でも高く売れる理由とは?国内のシェア率や人気メーカーを解説

日本の農機具メーカーが中古でも高く売れる理由とは?国内のシェア率や人気メーカーを解説

日本メーカー製の農機具は、使い古した中古品でも高く売れることが多いです。高く売れる理由はさまざまですが、やはり日本メーカー製の農機具は安心して使い続けられるため、中古でも需要が高い点が大きな理由であると考えられます。

この記事では、国内のシェア率や人気メーカーをご紹介するとともに、日本の農機具メーカーは中古でも高く売れる理由について詳しく解説します。

日本メーカー製の農機具が中古でも高く売れる理由

日本メーカー製の農機具が中古でも高く売れる理由は、主に4つあります。

  1. 耐久性が高いから古くても長く使える
  2. 新品が高額だから中古の需要が高い
  3. 海外での需要も高い
  4. パーツや資源として利用できる

それぞれの理由について詳しく解説します。

1.耐久性が高いから古くても長く使える

日本メーカーの農機具の大きな特徴は、耐久性に優れているところです。30年以上前の型でも、現役で活躍している農機具はたくさんあります。

日本メーカーでは農機具にディーゼルエンジンを採用している点も、耐久性が高い理由のひとつでしょう。

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比較すると、本体が小型でもトルクを増やしやすいため、古い型番でも高馬力を発揮できます。そのため、20~30年以上前の農機具でも、問題なく動かせることも多いです。

また、ボルトが緩みにくいなど造り自体もしっかりしている点も、耐久性の高さにつながっているのでしょう。メンテナンスをしっかり行えば行うほど寿命が伸びるので、古くても長く活躍できます。

2.新品が高額だから中古の需要が高い

農機具は新品で購入すると非常に高額です。とくにトラクターやコンバインなど、大きな農機具は、小型でも数百万円ほどかかります。大型になると1,000万円を超えることも珍しくありません。

軽自動車ならば新車でも100万円前後で購入できるので、一般家庭が所持する乗り物と比較すると、農機具はとても高額であることがわかります。

中古の場合は、状態や機種によって変わりますが、だいたい新品の3~5割前後の価格で購入できるため、新規参入する小規模な農家などによる需要が高いです。

農家の数が減っていて、高齢化が進んでいることが問題として取り上げられることも多いですが、実際のところ新規就農者の数自体は増えています。

農林水産省が発表した「農業を担う人材の育成・確保に向けて」によると、新規就農者の数は1990年では約15,700人であったのに対し、2021年は52,290人でした。多少前後することもありますが、近年では5万人前後を維持していることがわかります。

新規参入する農家にとっては、利益を生む前に新品の農機具を購入するのは難しいです。可能な限り新規参入コストを抑えるためにも、中古の農機具を購入する農家が多いため、中古でも常に一定以上の需要があります。

3.海外での需要も高い

日本メーカーの農機具の特徴は耐久性の高さだけではありません。ハイパワーなのに小型で小回りが利くなど、使い勝手がよい部分も特徴のひとつとなっています。

海外メーカー製の農機具は、海外の広い土地に対応するために大きく作られていることが多いです。しかし、広い平野以外でも農業をしている人はたくさんいます。そこで重宝されるのが日本製の小回りの利く農機具たちです。

また、新興国では経済発展と人口増加に伴い、農業が盛んになっているため、徐々に機械化する動きが進んでいます。やはり新品の農機具は価格が高いため、新興国にとって手出ししにくいですが、中古であれば手出ししやすいため大変人気があります。

先進国だけでなく新興国からも、日本の品質と機能性の高い農機具は人気があるため、古くても高く売却できるのです。

4.パーツや資源として利用できる

修理が難しいと判断された農機具であっても、修理やカスタム用のパーツとして売却できたり、バッテリーや鉄などは資源として利用できたりします。

どんな状態の農機具でも何かしらの利用価値が残っている場合も多いため、売れないと思われるほど使い込んだ農機具であっても、想像以上の価格で売却できることがあります。

海外でも需要が高い日本の農機具、人気メーカーの国内シェア率

海外でも需要が高い日本の農機具、人気メーカーの国内シェア率

日本メーカー製の農機具は海外でも需要が高いですが、国内に限ったシェア率はどのようになっているのでしょうか?

国内のシェア率についてランキング形式でご紹介します。

国内シェア率

国内のシェア率ランキングは以下の通りになります(2020~2021年)。

1位「クボタ」
2位「ヤンマー」
3位「イセキ(井関)」
4位「やまびこ」
5位「三菱マヒンドラ農機」

国内シェア率1位のクボタは、2020~2021年におけるシェア率は驚異の65.3%となっており、圧倒的な人気を誇っています。

そして2位のヤンマーも3位以降と大差を付けており、中古市場においても人気が高いです。

海外でのシェア率ランキング

日本メーカー製の農機具は海外でも人気はありますが、やはり広大な土地で農業するケースが多いため、海外メーカーの方が人気は高いです。しかし、優良な海外メーカーが多い中でも、負けずにトップに食い込んでいる日本メーカーもあります。

それが、日本でも人気の高い「クボタ」です。海外のシェア率ランキングは以下の通りになります。

1位「Deere & Company(ディア・アンド・カンパニー)」:アメリカ
2位「CNH Industrial(シーエヌエイチ・インダストリアル)」:イギリス(登記上はオランダ)
3位「クボタ」日本

クボタが3位に食い込んでいる理由は、海外進出に積極的だからです。先進国から新興国まで、幅広い国と地域でクボタの農機具が活躍しています。

実際にクボタの海外売上比率は7割近くを占めており、海外の農家にとってもおなじみのメーカーとして知られています。

ちなみに1位のDeere & Companyの製品は、ヤンマーと提携しています。そのため、今後はヤンマーの海外シェアにも期待できそうです。

▼クボタの農機具の買取相場はこちら記事をご覧ください
クボタの農機具はいくらで買取してもらえるのか|クボタの農機具が高値で取引される理由を解説

ランキング外でも人気のある国内メーカー

シェア率のランキングには入っていませんが、農機具によってはトップメーカーよりも人気のある国内メーカーはたくさんあります。

  • ニプロ松山
  • オーレック
  • 丸山製作所
  • スチールグループ
  • ナビック
  • デリカ

知名度は低くなるものの、農機具によってはトップのシェアを誇るメーカーなので、トップシェアでなくても意外な価格で買い取ってもらえる可能性は十分にあります。

メーカーの人気度は農機具の買取価格に影響するのか

メーカーの人気度は農機具の買取価格に影響します。もちろん、農機具の状態や種類によって変わりますが、やはり人気メーカーの農機具ほど高く売れる傾向があります。

なぜならば、人気があるということはそれだけ需要が高いということに繋がっているからです。

故障した際のパーツとしても人気があるため、壊れて修理ができない農機具でも高値で買い取ってもらえる可能性があります。

国内人気メーカーの農機具をもっと高く売るポイント

人気メーカーの全く同じ農機具でも、買取価格が変動する場合があります。農機具をもっと高く売るためのポイントを解説します。

農機具買取業者に依頼する 下取りやフリマ・オークションよりも高値で売れる。売却も簡単でおすすめ。
複数の業者に査定してもらう 業者によって重視する点が異なるため、査定は複数の業者で行うとよい。
しっかりクリーニングする 査定前に綺麗にクリーニングすることで、業者側でクリーニングするコストが省けるので買取価格に還元される。また、評価も高くなるので価格に影響する可能性がある。
簡単なメンテナンスを行う 本格的な修理は不要。サビを落とす、ボルトを占めるなど簡単なメンテナンスだけでOK。
付属品・アタッチメントを揃える 箱や説明書がないゲーム機の買取価格が安くなってしまうのと同様。農機具も付属品やアタッチメントが揃っていた方が買取価格が高くなる。
不要な農機具はまとめて売却 完全無料の出張査定でも、業者側にはコストがかかっているため。1度に複数の農機具を査定した方が、出張コストが抑えられるため、その分買取価格に還元してもらいやすい。
売却時期を考える コンバインや田植機など、使用するタイミングが限られている農機具は、需要が高くなる前に売却すると高値が付きやすい。逆にシーズンが終わった後だと安くなるので注意。

日本の農機具メーカーは人気があるから高く売れる!

日本メーカー製の農機具は、国内外問わず人気があります。しかし、新品の価格が高価なため、新規参入者や新興国の人にとっては手出ししにくいのが現状です。

そのため比較的手が出しやすい、中古農機具も常に一定以上の需要があります。コストを抑えて日本の高品質な農機具を購入できるので、使い古した農機具でも高く売れるケースも珍しくありません。

例え修理できないほど故障していても、パーツや資源としての価値があるため、日本メーカー製の農機具の売却を検討しているならばぜひ、買取業者へ査定の依頼を出してみましょう。