農機具を売りたい人必見!買取価格の相場や業者選びのコツ、高く売るポイントを全て解説

農機具を売りたい人必見!買取価格の相場や業者選びのコツ、高く売るポイントを全て解説

不要になった家具や家電は、法律の範囲内であれば粗大ゴミとして出すことができます。一方で農機具は、粗大ゴミとして出すことができないため、正当な場所で処分しなければなりません。

スクラップにしたり回収業者に引き取ってもらったりなどの手段もありますが、おすすめなのは売却することです。

では、農機具はどこで売ることができるのでしょうか?

農機具はどこで売却できるのか、買取価格の相場や業者選びのコツ、どうすれば高く売れるのか、農機具を売りたい人のために必要な知識を全て解説します。

農機具の買取価格はどうやって決まるの?

農機具を売却する際は、必ず査定が行われます。どの業者に査定を依頼しても、確認されている部分は基本的に同じです。

業者が査定で見ているポイントは以下の部分です。

  • メーカー
  • 型番
  • 製造年月日
  • アワーメーターの数値(稼働時間)
  • 馬力(パワー)
  • 農機具の状態(故障・破損の有無、傷や汚れなど)
  • メンテナンス履歴

業者はメーカーや農機具の状態などをチェックし、総合的に評価して買取価格を決定します。なお、業者によって査定で重視する点や評価方法が異なるため、同じ農機具でも買取価格にばらつきが出ます。

買取価格の相場ってどれくらい?

農機具にもたくさんの種類があり、買取価格の相場はそれぞれ大きく異なります。その中でも、とくに売買が多い農機具の買取相場について簡単にご紹介します。

農機具 買取相場 備考
トラクター 30~100万円程度 最低1万円以上、最高250万円以上
コンバイン 10~30万円程度 最低1万円以上、最高70~100万円以上
田植え機 10~40万円程度 最低1万円以上、最高80~100万円以上
管理機 1~10万円程度 最高20万円以上

 

なお、全く同じ農機具でも状態によって買取価格は大きく変わります。メーカーや馬力などによっても変動し、必ずしも相場通りの価格で売却できるわけではありません。

そのため、オークションやフリマアプリ、業者の買取実績などから検索して、売却したい農機具の買取相場を予め把握しておくことをおすすめします。

農機具を売却できる場所ってどこ?

農機具を売却できる場所はたくさんありますが、とくに取引が多いのは以下の4つです。

ネットオークション ・設定した価格から入札開始可能
・任意価格での販売可能
・出品手続き・発送手配など全ての対応は自分自身
・必ず売れる保証なし
フリマアプリ ・任意価格での販売可能
・出品手続き・発送手配など全ての対応は自分自身
・必ず売れる保証なし
下取り ・新品購入時に一部の農協や農機具販売店などで可能
・スピーディーな取引ができる
・相場より安くなる場合が多い
買取業者 ・専門の査定士による出張査定可能
・出品手続き・発送手配など手間がない
・複数の農機具をまとめて売却できる
・査定後すぐにその場で売却可能
・基本的には必ず売れる(パーツのみでもOK)

 

おすすめは農機具専門の買取業者への売却です。任意の価格での売却はできませんが、適正な評価によって価格を決めてくれるので、オークションでは見向きもされなかった農機具でも高価買取を狙えるかもしれません。

業者によっては値上げ交渉ができたり、独自の評価で付加価値を乗せてくれたりすることもあります。

最低限の手間だけで売却できるので、タイムパフォーマンスがよい点も買取業者をおすすめする理由の一つです。

農機具買取業者の選び方

農機具買取業者の選び方

農機具買取業者ならどこへ依頼してもいいわけではありません。

真面目で誠実な業者が多いですが、残念ながら中には選ばないほうがいい、選んでしまうと損をする残念な業者も存在します。

また、業者によって農機具の買取価格も変わります。数万~数十万円変わる場合もあるので、高く売りたいならば複数の業者で比較することが大切です。

買取業者を比較する際に見るべきポイントと、注意すべき買取業者の見分け方をご紹介します。

買取業者の比較で見るべきポイント

より高く農機具を売りたいならば、複数の買取業者を比較するところから始めましょう。比較する際は、買取業者のホームページや口コミなどから情報を確認します。

気になる買取業者があれば、まずはオンライン査定で簡単に農機具の査定額を出してもらい、高く提示してもらえた業者から出張査定(現地査定)を依頼しましょう。

農機具を高く売却できる買取業者の特徴をご紹介します。

古い農機具・故障した農機具も買取可能 自社で修理工場を備えているため、多少の故障なら簡単に直せる可能性がある。

パーツだけでも取引できる広い販路を持っている可能性がある。

全国対応している 地域限定の業者は、地域の需要によって買取価格が左右されるためおすすめできない。

全国対応ならば、居住地域で需要の少ない農機具でも、高価買取を期待できる。

完全無料で出張査定可能 基本無料で規定範囲外から追加料金がかかる業者があるので要確認。
独自の販路を持っている 独自の販路を持っていれば、古い農機具でも高く売れる可能性がある。

とくに海外への販路があれば、国内では需要の少ない農機具でも高価買取を期待できる。

買取実績が多い 価格に満足して売却した人が存在する証拠。全てが公開されているわけではないが、数が多い業者は満足いく買取価格を提示してもらえる傾向がある。
複数の農機具を売却できる 倉庫一掃などの記載がある場合は、複数の農機具を一度に売却可能。

 

基本的に上記の情報は、ホームページから全て確認できます。買取業者を比較する際はぜひ、チェックポイントとして情報を確認しましょう。

注意すべき買取業者の見分け方

売却すると損をする注意すべき買取業者の特徴をご紹介します。

農機具の悪い部分ばかり指摘する ほとんど価値がないような印象を与えて「それでも当社なら◯万円で買取します」と安く買い叩かれる可能性がある。
査定が出る前に希望額を聞いてくる 希望額が相場より安かった場合、適当に査定して希望額でそのまま買い取られてしまう。査定後の交渉で希望額を聞かれる分は問題ない。
契約後に減額を要求 売買契約成立後に「天井に傷があった」など、適当な理由を付けて減額を要求。
キャンセル不可 キャンセルする場合、高額な違約金を請求される場合がある。
現金対応がない 買取後にその場で現金払いする業者が一般的。後日銀行振込しか対応していない場合、買取額の支払いが行われない可能性があるので注意。
しつこく勧誘される オンライン査定申し込み後、電話やメールでの勧誘がしつこい業者は注意。

 

実際に問い合わせないとわからない部分が多いですが、きちんと対策を行えば引っかからず損をすることはありません。

  • 安く買い叩かれないために、売却したい農機具の買取相場を把握しておく
  • 希望額を自分から言わない
  • キャンセル不可などの条件は口頭で説明されないことも多いため、契約書を隅々まで確認する
  • 後日銀行振込しか対応していない業者を選ばない
  • 勧誘がしつこい場合は、メールのドメインや電話番号を着信拒否する

また、どんなお店の口コミもよい部分よりも悪い部分のほうが投稿されやすいため、悪徳業者ならば必ず悪い口コミがどこかしらに投稿されています。予め口コミを見て、評判の悪い投稿がないか確認することもおすすめです。

農機具を高く売るポイント

買取価格は査定時の状態で変動します。メーカーや型番など変えられない部分も多いですが、農機具の状態は査定へ出す前にある程度は整えることができます。

農機具を高く売るならば、できるだけよい状態に整えてから査定へ出しましょう。

農機具を高く売るポイントをまとめてご紹介します。

クリーニングをする 業者負担のクリーニングにかかるコストが減るため、買取価格に還元してもらえる可能性がある。汚れがしっかり落とされていると、傷や破損も正確に把握でき、見栄えがよいため好印象になる。
メンテナンスを行う ボルトを締め直す、錆を落とすなど、簡単なメンテナンスをする。傷消しや修理は損をしてしまう可能性があるのでNG。
メンテナンス履歴がわかるものを用意 農機具はメンテナンスをするほど長く使えるため、領収書など履歴がわかるものを用意すると◎
付属品やアタッチメントを揃える 本体のみよりもきちんと付属品が揃っていた方が評価が高くなる。追加で購入したアタッチメントなどもあれば揃えておくと、相場以上の高価買取を狙いやすい。
複数の農機具をまとめて売却 まとめ売りをすると、業者側の出張コストを削減できるため、その分を買取価格に上乗せしてもらいやすくなる。
売却時期に気をつける トラクターなど常に需要のある農機具は、できるだけ早めに売る。田植え機など季節で需要が変動する農機具は、シーズン前に売却する。

 

買取業者の査定へ出す前に、ぜひ農機具の状態を整えて高価買取を狙いましょう。

農機具を高く売りたいなら買取業者へ

農機具をできるだけ高く売りたいならば、複数の買取業者を比較することが大切です。

オークションやフリマアプリではなかなか売れない農機具でも、買取業者ならばその場でほぼ確実に買い取ってもらえます。需要に地域差がある農機具でも、全国対応の業者ならば高価買取を狙えます。

不要な農機具がある場合は、型落ちが進む前にできるだけ早めに準備をして、買取業者へ査定・売却の依頼をしましょう。