
コンバインはとても高価なため、中古需要の高い農機具です。
そもそもの新品価格が高いため、中古でも買取価格が高くなりやすいです。しかしじつはシーズンによって買取価格相場が変動する農機具でもあります。
コンバインを売却するならどのタイミングなのか、高く売れるコンバインの特徴とともに解説します。
目次
コンバインの買取相場の変化を解説
コンバインは新品価格が高価なため。いつ売却しても基本的にはそこそこ高い価格で買い取ってもらえます。
しかし売るタイミングを意識すると、さらに高価買取を期待できます。
コンバインは日本の農業に必要不可欠な農機具
コンバインは稲作に適した自脱型と、幅広い作物に対応した普通型があります。
日本の日本の農業産出額ではお米が1兆7456億円でトップ、次点の生乳は7,414億円と2位と圧倒的な差があります。それほどお米は日本の農業を代表する作物なのです。
そのため日本国内では自脱型コンバインの方が需要が高く、普通型は販売個数自体が極端に少なくなっています。
しかし稲作において欠かせない農機具ということは、コンバインは日本の農業にとっても欠かせない存在であるということです。
そのためコンバインは日本国内において、中古新品問わずつねに一定の需要があります。
コンバインの中古品の相場は年々高まっている
コンバインは新品で購入すると安くても数百万円ほど必要になります。1,000万円以上で販売されているコンバインも多く、本体そのものが高額な農機具です。
そのため中古コンバインの需要はつねに一定数あります。
また技術の進歩によって年々高性能なコンバインが登場しているため、自然と中古市場にも高性能なコンバインが流れてくるように。
需要の高さと技術の進歩によって、コンバインは中古品自体の相場がどんどん高くなってきています。中古価格が高くなるとその分買取価格も比例して高騰し続けているようです。
コンバインは夏場に需要が高くなる
日本国内においてコンバインがもっとも多く使用される時期は、稲刈りのシーズンです。
品種や地域によって前後するものの、だいたい9~10月くらいが稲刈りのシーズンになります。
そのため稲刈りシーズンの前である夏場はとくにコンバインの需要が高くなります。
需要が高くなる前に売却すると、買取価格が高値になりやすいため、コンバインは夏が始まる前くらいから売却の準備を進めるとよいでしょう。
逆に稲刈りシーズンが終了すると、需要も低くなってしまうため、買取価格が相場を下回る可能性も…。
とくに自脱型は主に稲作で使われるので、売却するタイミングに気を付けるとよいでしょう。
コンバインの買取相場|メーカー・モデル別
コンバインの買取相場は 円前後です。
イセキ | ・HFシリーズ:300,000~500,000円前後 ・HJシリーズ:300,000~1,000,000円前後 ・HVシリーズ:200,000~600,000円前後 |
クボタ | ・ARNシリーズ:500,000~1,000,000円前後 ・ERシリーズ:200,000~500,000円前後 ・ARシリーズ:200,000円前後 |
ヤンマー | ・GCシリーズ:200,000~500,000円前後 ・AJシリーズ:300,000~600,000円前後 ・CAシリーズ:100,000~200,000円前後 |
コンバインはもとの価格が高価な農機具なので、買取価格は基本的に6桁になるケースが多いです。
もっとも高いものは、中古であっても1,000,000円以上の買取価格になるケースもあります。
コンバイン自体が高く売れる農機具ではありますが、中には中古であっても1,000万円以上で売れるケースもあります。
ではどのようなコンバインが高く売れるのか、高値がつきやすいコンバインの特徴を解説します。
6条や7条などの大型コンバイン
コンバインは大型になるほど効率的がよくなるため、価格も高くなりやすいです。
とくに6条や7条などの大型コンバインは、状態によっては1,000万円近くの買取価格が付くケースもあります。
普通型より自脱型が高くなりやすい
日本の農作物はお米がダントツでトップを独占しているため、普通型より自脱型コンバインの方が圧倒的に需要があります。
そのため普通型よりも自脱型の方が安定して高値がつく傾向が見られます。
有名メーカーが生産している
やはりシェア率の高い有名メーカーのコンバインは、需要が高いため買取価格が高くなりやすいです。
また需要が高い分、出回っているパーツの数も多いため、たとえ壊れていても、比較的簡単に修理できることも、買取価格が高くなりやすい理由です。
コンバインの買取価格を上げるメンテナンス方法
コンバインは作りが複雑な農機具なので、本来ならプロにメンテナンスをお願いするのがベストです。
しかし売却するとなると、場合によってはメンテナンス費用の方が高くつくケースもあるため、自分でできるところだけメンテナンスをするとよいでしょう。
メンテナンスをまったく行っていないコンバインよりも、きちんとお手入れした方が買取価格が高くなる傾向があります。自分でできるコンバインのメンテナンス方法を解説します。
穀物の通り道はとにかく丁寧に掃除をする
穀物の通り道はとても汚れが溜まりやすい部分です。コンバインのメンテナンスでもっとも丁寧に掃除するべき部分なので、一粒もゴミを残さない気持ちでとりかかりましょう。
ゴミを手で丁寧に取り除きます。専用のクリーナーがあれば使うとよいでしょう。
用意できる場合はエアコンプレッサーがあると便利です。ある程度手でゴミを取り除いたら、一気に吹き飛ばすことができます。
ベルトのテンションを調整する
コンバインには各部位にベルトがついています。ベルトの張りを一定に保っているテンションバネは、自分で簡単に調節できる部分なので、査定前に調整しておきましょう。
テンションバネの正常な長さは、取扱説明書に記載されています。テンションバネの長さを測り、取扱説明書の数値内に収まっているか確認しましょう。
範囲外の長さになっている場合は、ロックナットを緩め、調整ナットを回しながら長さを合わせてください。
自動注油できない部分にオイルを注入する
古いコンバインでなければ、基本的に集中注油装置がついています。
自動でほとんどの部分に注油できますが、自動注油できない部分もあるので取扱説明書を見て確認しましょう。
クローラーの泥を落とす
コンバインは見栄えがいい方が評価が高くなります。外装は汚れやすいため、査定前に必ず掃除をしておきましょう。
とくに大変なのはクローラーの部分です。乾燥して硬くなった泥がへばりついて、なかなか落とせないですが、泥だらけのコンバインより綺麗なコンバインの方が高値がつきやすいので根気よく落としましょう。
こびりついた泥は水洗いだけではなかなか落ちないため、スコップなどを使って削りながら洗い落としましょう。
慣れていてもしっかり綺麗にするとなると半日以上かかることもあります。査定前日には準備をすべて終わらせておく必要があるため、余裕をもったスケジュールを立てましょう。
ベルトを交換する
ベルトがブーリーの側面と接している場合、摩耗が進んでいるので交換しましょう。またひび割れや傷なども交換したほうがよいです。
ただしベルトの予備がある場合のみでOK。わざわざ新しいベルトを購入して交換する必要はありません。
またベルトの交換まで手が回らない場合は、追加購入した関連品として一緒に査定を依頼すると、買取価格アップに繋がります。
コンバインを売却するなら農機具買取業者がおすすめ
コンバインは非常に大きく高価な農機具です。自分でフリマやオークションで売却するとなると大変です。
また写真や文章だけでは状況を伝えきれず、本来の価値に見合った金額で売却できない可能性もあります。
そこでおすすめなのが、農機具買取業者に売却することです。コンバインは現在、国内外ともに中古の需要が高くなっているため、農機具買取業者ならば古い機種でも適正な価格で売却できます。
配送の手配が不要なのもおすすめのポイントです。また査定前にしっかりメンテナンスを行えば、さらに買取価格が高くなる可能性も期待できます。
できるだけ準備の負担を減らして高値で売りたいならば、ぜひ農機具買取業者を利用しましょう。