農機具は高価な種類も多いため、中古市場の需要が高く、古いモデルでも意外な価格で売却できます。
農機具の買取価格はそれぞれの種類である程度の相場が決まっていますが、状態や稼働時間など、ほかにもさまざまな部分が査定に影響するので、売りに出す前にポイントを確認しておきましょう。
できるだけ高く売却するには何をするべきか、査定前に確認すべきことについて解説します。
目次
農機具の査定で見られるポイントとは
業者によって査定で重視する点は異なりますが、見ている部分は基本的に同じです。業者では査定時に以下のポイントを中心に見ています。
- 農機具のメーカーやモデル
- アワーメーターの数値(稼働時間)
- 正常に動くか
- エンジンの状態
- タイヤの状態
- 燃料の残量
- 見た目(傷や汚れなど)
査定で見られるポイントを意識することで、より高値で売却できる可能性が高くなります。
農機具の査定前に確認すべきこと
査定前に農機具の状態をしっかり確認することで、何をするべきか把握しやすくなります。
また、正確に業者へ状態を伝えられるため、出張査定前でもより詳細な査定額をつけてもらいやすくなるでしょう。
農機具の査定前に確認すべきことを詳しく解説します。
メーカー・品番などの正確な情報
農機具のメーカーや品番を、本体もしくは取扱説明書などで確認しましょう。
査定時に見られるポイントのひとつとなっているため、正確な情報を把握しておくことは大切です。
稀にメーカー不明で買取を行う場合もありますが、やはりわかっていた方が高値が付きやすいです。
また、ワンオーナーなのか、いつ購入したのかなども確認しておくと、よりスムーズに査定が進みます。
アタッチメントや説明書などの付属品
農機具の取扱説明書やアダプターなど、もとからセットになっていた付属品はもちろん、追加購入したアタッチメントやギアなど、関連するものがあれば揃えておきましょう。
やはり付属品がきちんと揃っている方が、評価が高くなるため買取価格もアップします。アタッチメントだけのバラ売りも可能ですが、全てまとめて売却した方が結果的に高くなる場合が多いです。
故障や傷の有無
きちんと動くのか、動きが悪いのか、どこにどんな傷があるかを把握しておきましょう。
予め確認しておくことで、業者に問い合わせる際に正確な情報が伝えられるため、より買取価格に近い査定額を出してもらいやすくなります。
メンテナンス時期
メンテナンスをしたことがある場合は、詳細を伝えると査定額が高くなる可能性があります。
農機具はメンテナンスをするほど寿命が伸び、長持ちするため、しっかり点検・整備・修理を行った方が買取価格が高くなりやすいです。
メンテナンス時にもらった書類や領収書などがあれば、査定前に揃えておきましょう。
ナンバー登録の解除
トラクターなどのナンバープレートが付いた農機具の場合は、売却する前にナンバー登録を解除しなければなりません。
ナンバー登録の解除は各自治体の役所で可能です。解除手続きを行わないと、毎年税金が発生するため、使っていない農機具のために無駄なお金を払い続けることになります。
査定前にナンバープレートを外して返還したかきちんと確認しておきましょう。
買取業者の比較
農機具の買取業者はたくさんあります。業者によって査定で重視する点が違うため、より高く売却するなら、必ず業者の比較をしましょう。
- 出張査定は無料か
- 全国に対応しているか(地域ごとの需要に偏りがあるため)
- 業者の販路(国内のみか、海外にも広げているか)
- 無料査定の金額(出張査定前の問い合わせ時に出る査定額)
また、査定額からの減額はあるか、買取実績はどのくらいあるかなどの細かな部分も確認しておいた方がよいです。
しっかり比較して、より高値で売却できる買取業者を探しましょう。
農機具を高く売るためのポイント!査定前にすべきこととは
農機具は事前準備と使い方次第で、相場よりも高く買い取ってもらえる可能性がアップします。
農機具をできるだけ高く売るためのポイントについて解説します。
しっかり綺麗にクリーニングをする
査定前にしっかり隅々まで綺麗にクリーニングしましょう。綺麗にクリーニングするとさまざまなメリットがあります。
・見栄えがよくなって好印象
・傷などを正確に把握できるから無駄な減額が減る(汚れていて見えないから減額のパターンがなくなる)
・業者側のクリーニングにかかる手間と費用が浮くから還元される
業者によっては、大きな農機具だとクリーニングできない場合もあるため、事前にしっかり綺麗にしておいた方が、買取価格は高くなりやすいです。
定期的にエンジンを動かす
農機具に求められているのは、しっかり動いて農機具としての機能を果たすことです。農機具を長持ちさせるには、定期的に動かすことが重要です。
特にエンジンまわりは故障が多い部分なので、定期的に動かしておきましょう。
エンジンは故障していても問題なく買い取ってもらえますが、やはり故障している農機具よりも正常に動く農機具の方が高値が付きやすいです。
また、エンジンがかかれば動きが鈍くなっている原因も把握しやすいため、買取価格が減額されにくくなります。
雨風にさらされない場所で保管する
農機具はできるだけ室内で保管しましょう。雨風にさらされた状態で保管をすると、サビやカビなどが発生して劣化が早くなります。
農機具は長く使うものなので、できるだけ綺麗な状態を保っていた方が長持ちして、買取価格も高くなりやすいです。
売却時期を意識する
除雪機やコンバイン、田植機などは使う場面が限定的なため、シーズンによって需要が異なります。
使う場面が限定的な農機具の場合は、需要が高くなる前に売却すると、買取価格が高くなります。逆に、シーズン後に売却すると、需要が極端に少なくなっているため、相場よりも買取価格が低くなる可能性があります。
一方で、トラクターなど通年で需要がある農機具の場合は、古くなるほど買取価格が安くなるため、不要になったらできるだけ早めに売却しましょう。
このように、農機具に合わせて売却時期を意識することで、より高く売れる可能性が上がります。
農機具の売却は査定前の準備が大切
農機具はそれぞれで買取価格の相場が決まっていますが、買取価格は査定時の状態によって左右されます。
例えば、全く同じモデルの農機具でも、正常に動くもの、見た目が綺麗なものの方が高く売れることが多いです。中には事前準備をしっかり行うだけで、買取価格が高くなることもあります。
できるだけ相場よりも高く売りたいならば、査定前にしっかり準備をしてから、買取業者に相談しましょう。