中古農機具を高く売るポイントのひとつが、買取相場がどのくらいになるのか知ることです。ある程度の相場を知っておくことで、なぜ安い買取価格がついてしまったのか原因がわかったり、より高く買い取ってくれる業者を見つけたりしやすくなります。
お得に賢く中古の農機具を手放すなら、ぜひ買取相場を事前に確認しておきましょう。
では、実際に中古農機具の買取相場はどのくらいなのでしょうか?高値で売却するためのポイントとともに解説します。
目次
中古農機具の買取相場はメーカーや規格によって変わる
中古農機具の買取相場は、どのメーカー製なのか、どのくらいパワーがあるのかによって変わります。
- 同じメーカーの農機具でも、ハイパワーになるほど買取相場は高くなる(そもそも新品価格自体が高い)
- 同じ農機具でもマイナーメーカーより人気メーカーの方が高くなる傾向がある
なお、農機具ごとに人気のメーカーが異なるため、中小メーカーだから買取価格が安くなるわけではありません。
地域による需要の差などもあるので、必ずしも相場通りの価格で売れるわけではないことは知っておきましょう。
高値で買い取ってもらいやすいのは日本メーカー品
農機具によって買取相場は変動するので、必ずしもすべての農機具に当てはまるわけではありませんが、比較的高値で買い取ってもらいやすいのは日本メーカーの製品です。
とくに、以下の4大メーカーは国内外問わず人気があるため、高価買取が期待できる可能性が高いです。
1.クボタ
日本最大のシェア率を誇る。海外シェア率も3位と国内外問わず人気のあるメーカーであり、需要が高いため高価買取が期待できる。
2.ヤンマー
クボタに次いで市場シェア約21%を占める大手メーカー。特に、ミニ耕運機のQTシリーズやMTe30、ロータリー付きのYKシリーズなどの人気が高い。
3.イセキ
国内のシェア率は約20%とヤンマーと肩を並べる大手メーカー。自動直進システムを搭載したさなえNPシリーズなど注目の農機具が多い。
4.三菱マヒンドラ
100年以上続く老舗メーカー。特にトラクターGAシリーズは、作業性と走行時の快適性を追求したことで高い人気を誇っている。
なお、農機具によっては大手よりも高値で売れるメーカーもたくさんあります。農機具の買取相場を確認する場合は、各農機具ごとだけでなくメーカーごとの相場も調べておくと、より賢く売却できるでしょう。
人気のある農機具の買取相場
農機具にもたくさんの種類があります。中でもどの業者にも取り扱いがあり、人気のある農機具の買取相場について簡単にご紹介します。
トラクター | 30~100万円程度。最低1万円以上、高くなると250万円以上にもなる。 |
コンバイン | 10~30万円程度。最低1万円以上、高くなると70~100万円以上になる。 |
田植え機 | 10~40万円程度。最低1万円以上、高くなると80~100万円以上になる。 |
管理機 | 1万円から10万円程度。高くなると20万円以上になる。 |
農機具を高値で売却するためのポイントを解説
農機具を高値で売却するためには、まず買取相場金額を把握しておくことが重要だと解説しました。
では、他にもなにかやるべきことはあるのでしょうか?
農機具をできるだけ高値で売却するなら、査定前にちょっとした準備をしておくことをおすすめします。
簡単な準備をしておくだけで、農機具自体の評価がアップするので、中古農機具を手放す際はぜひ参考にしてみてください。
農機具は高く売れるタイミングがある
農機具の売却時期はいつでもいいわけではありません。農機具によって高く売れるタイミングが異なるので、適切なタイミングで売却しましょう。
ポイントは大きく2つです。
基本的には1日でも早く売る | 通年で需要の変わらない農機具(トラクターなど)なら、型落ちが進む前に1日でも早く売却する。故障しておらず正常に動作するうちなら、さらに高値になりやすい。 |
需要が高くなる前に売る | コンバインや田植え機など、使用シーズンが限られている農機具の場合は、需要が高くなる目に売る。田植え機ならば春くらいの売却すると高値がつきやすくなる。 |
査定は複数の業者に依頼する
買取業者によって査定で重視するポイントが異なるため、同じ農機具でも数万円以上査定額が異なる場合も多いです。
より高値で売却するなら、複数の業者に査定を依頼して価格を比較しましょう。
査定前に農機具の状態を整えておく
汚れたままの農機具よりも、しっかり綺麗に掃除された農機具の方が評価が高くなりやすいです。見栄えがいいのはもちろんですが、業者側が負担するクリーニングのコストが浮くため、その分を還元してもらいやすくなります。
また、錆を落としたり、ボルトを締め直したりなど簡単なメンテナンスをしておくと、より高価買取を狙いやすくなるのでできるだけ綺麗に掃除をしてから査定に出すようにしましょう。
使わない時期でも農機具を定期的に動かす
農機具を使わない時期でも、定期的にエンジンをかけたり電気を通したりして動かしましょう。長期間使わずに放置してしまうと、バッテリーが上がったり、内部が錆びたり、漏電したりなどの原因に繋がります。
故障している農機具でも買い取ってもらえますが、やはり正常に動く農機具よりも買取価格は下がってしまうので、定期的に動かして故障を防止しましょう。
屋根のある場所で農機具を保管する
農機具を保管する際は屋根のある涼しい場所に置いてください。屋外で保管すると、直射日光によって色褪せたり、雨風にさらされて錆付いたりして、劣化が早まるからです。
もしも屋内での保管が難しい場合は、カバーやビニールシートなどをかけて、雨風を防ぐとよいでしょう。なお、屋外でカバーをかけて保管する場合は、土ではなくコンクリートや石畳などきちんと整備された地面での設置が望ましいです。
ポイントを抑えて中古農機具をより高値で売却しよう
中古農機具を高く売るなら買取相場を把握しておくことも大切ですが、ポイントを抑えてしっかり事前に準備しておくことも大切です。
思わぬ理由で安く買い叩かれてしまわないためにも、きちんと準備をしてから買取業者へ査定の依頼を出しましょう。